八王子古本まつり

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第16回八王子古本まつり 特集「百薬」第16回八王子古本まつり 特集「百薬」

第16回 八王子古本まつり
特集「百薬」

2017.5.3-5.7 10:00-19:00(荒天中止)期間終了

第16回 八王子古本まつり SPECIAL LECTURE
森で出会う百薬たちの世界

ひにち:
2017.5.4 14:00-17:00
ところ:
となりわ / 八王子市横山町9-10
参加費:
1,500円 + 1 order (満員御礼)

第16回 関連ニュース・トピックス

満員御礼! SPECIAL LECTURE「森で出会う百薬たちの世界」公式レポート(第一回)

2017年5月4日(木)、八王子古本まつりの目玉企画であるSPECIAL LECTUREが、八王子古民家ダイニングカフェ「となりわ」にて開催されました。募集開始して間もなく多くのご応募をいただき、急遽、倍以上のお席をご用意しましたが、おかげさまであっという間に満員御礼となりました。たくさんのお問い合わせありがとうございました。

今回のテーマは「森で出会う百薬たちの世界」。日本は、実は世界でも有数の、植物の多様性が豊かな国。その中でも特に八王子市に鎮座する高尾山は、日本一植物の種類が多く、その数およそ1300種! これはイギリス全土の植物の種類に匹敵するほどの数なんだそうです。

そう遠くない昔、私たちは植物に囲まれて暮らしていました。山や野に入り、当たり前のように様々な植物を見分け、煎じたり、乾燥させたり、お風呂に入れたりと使い分けていました。
そんな伝統的な智慧がどんどん失われ、植物たちを使う文化が消えはじめたとたん、「百薬」と呼ばれていた植物たちは、ただの雑草になってしまったように思います。

今回のSPECIAL LECTUREのゲストには、薬剤師・チベット医の小川康さんをお招きいたしました。

第一部は、小川さんの講演会。大昔から評価が変わらない数少ない薬草たちのこと、小川さんが実際に食べて死にそうになった(!)薬草たちのこと、ご自身で木を切るところから建てた「森のくすり塾」(長野県上田市)のこと、などなど、型にはまらない小川さんの即興トークに、良い意味で裏切られっぱなしの一時間でした。

第二部は、小川さんと高尾山生物多様性ガイドの坂田昌子さんによるトークセッション。医学と薬草から見る世界の歴史や日本人の特性について、小川さんが出会った最強の薬について、体をとおして「知る」ということについて、日本の森に入ることについて、などなど、博識なお二人の軽妙な掛け合いに、一時間半の間、会場は笑いっぱなし!

この日お越しいただいたお客様は、なんと60名超! ノートにペンを走らせながら熱心に耳を傾けてくださる方が多くいらっしゃったのが印象的でした。

それでは、盛況のうちに幕を下ろしたSPECIAL LECTUREの様子を、ダイジェストでお届けします!

薬剤師・チベット医「小川康」さんのプロフィールとイベントの概要はこちら

え、八高線?

オープニングトークは、八王子古本まつり実行委員長の坂田昌子さん。今回は古本屋さんではなく、もうひとつの顔である高尾山生物多様性ガイドとして登壇、SPECIAL LECTUREのコーディネーターをつとめてくださいました。

坂田

坂田

小川さん、今日は上田(長野県上田市)から新幹線で……? 
え、八高線?(会場ざわめく)

小川

小川

そんな驚くこと!?

坂田

坂田

八高線ってね、八王子の人にとっては「あ、八高線ね~、大変だよね、来なくってね~」みたいな感じなんですよね(笑)
八高線で来てくださいました、小川康さんです。拍手でお迎えください(会場拍手)

最初に私のほうから今回の趣旨と、どんな気持ちで小川さんをお招きしたのかということについて少しお話して、そのあと小川さんに講演していただくことにします。

今回の八王子古本まつりは、八王子市市制百周年にちなんでテーマが「百」ということで。
百年前のことを考えるっていうことは、百年先を考えるっていうことでもあると思うんですね。百周年っていうことは「百年経ってよかったね!」ということでもあると思うんですけど、「今後の百年、どうなっていくんだろう」ってことを、できれば考えてほしいっていうふうに思っています。

百年の間に「雑」でくくったもの

坂田

坂田

よく「雑草」っていいますよね。あと、魚は「雑魚(ざこ)」。古本屋なんで「雑本(ざっぽん)」っていう言葉もあります。「雑」ってよく使いますよね。私たち人間は、必要なものはひとつひとつ名前をつけて大事にしたりするんだけど、「これは使えないな」「用がないな」ってものは、「雑なになに」でくくる。
そこで思うんです。「雑」ってなんだろう、って。ちょっと「雑」にこだわりたいな、と。

私だって古本屋をやってて「こんな本しょーもねーなー」と思って、「雑本」って言ったりするわけですよ。でもそれは、私にとっての雑本なんですけれども、他の人にとっては、そうではないかもしれない。つまり、誰がその本なり、その草なりに相対しているのかで「雑草」と呼ばれるのか、「雑本」と呼ばれるのか、はたまた違う名前で呼ばれるのか、っていうふうに変わってくるわけですよね。ということは、時代によっても変わってくるっていうことだと思います。

坂田

坂田

「雑」って呼んじゃいけないってことが言いたいわけじゃないんです。こちら側の行動とか立場とか考え方とかで、相手がなんて呼ばれるのか決まっていく。自分の意識が変わると、いろんな「雑」の範囲が変わってくる。
おそらく百年前、植物たちは今よりもっと名前で呼ばれていたはず。この百年の間に「雑」の範囲がすごい広がってしまったんじゃないか。

よくよく見なおしてみると、「雑」じゃないものに変えていけるものもいくつかある。私たちの時代に変えても、百年後はまた「雑」に戻るかもしれないけれども、やっぱり私たちは私たちの時代で、八王子市市制百年というならば、その百年の間に「雑」でくくったものを見返してみたい、っていう思いで、今回のイベントを開催しました。
小川さんは「あ、そういう主旨なの? 初めて聞いたな」って思ってると思いますけれども(笑)すみません。

日本でただ一人のチベット医

坂田

坂田

小川康さんは日本でただ一人のチベット医でいらっしゃいます。本も色々書かれているし、いろんなところでお話をしているので、ご存知の方もたくさんいらっしゃると思うんですが、すッごくお話がおもしろいです(笑)

今日会場に来てくださった方は「こんな話が聞きたい」ってのがあるかもしれないんですけど、良い意味で、いろんな形で、みなさんの期待を面白く裏切ってくれるんじゃないかなと期待をもって、小川さんをお招きしました。
本日は本当にたくさんの人に来ていただいて大変感謝しています。

それでは、前置きが長くなりましたけれども、今話したのは「私のつもり」。小川さん、今日はどんなつもりなんでしょう? 私は知らない(笑)聞いてのお楽しみ、ってことで。

それでは一時間ばかり小川さんのお話を聞きたいと思います。よろしくお願いしまーす(会場拍手)